先日ホームセンターで買い物をしているときに、珪藻土でできているキッチングッズが目に留まりました。
そんな、わたしたちの生活で身近になってきた珪藻土ですが、キャットフードの保存に使えることはご存知でしょうか。
そこでキャットフードを保存するために乾燥剤を買おうと思っても、いざ探してみると種類も多いし見慣れない単語ばかりでどれを選んだらいいかわからないなんて事になりませんか。
その点、珪藻土はとっても身近なアイテムなので使い方のイメージも湧くし、繰り返し長く使うこともでき、そして見た目も可愛いものが多いので楽しくフードを保存することができますよね。
今回は珪藻土の特徴と、キャットフードの上手な保存方法をご紹介します。
珪藻土は調湿性能が優秀

珪藻土の調湿効果
調湿と言ってしまうと難しく感じられますが、例えば珪藻土でできたバスマットは瞬時に水分を吸収し、その後干すことによってまた使うことができますよね。
珪藻土は水分が多い環境下では吸収し、水分の少ない環境下では放出する、つまり乾いた状態に戻るという性能があります。
そのため、お菓子の袋に入っている乾燥剤やおむつの様な吸収素材と違い、特別な手入れをすることなく繰り返し使うことができるのです。
珪藻土とは植物性プランクトンの化石の蓄積物なのですが、その表面には小さな穴が無数に空いています。その穴が湿度によって空気中の湿気を調節します。
- 湿度が40%よりも低い場合は放出
- 湿度が60%よりも高い場合は吸収する
この湿度40~60%というのは人間にとって生活しやすい湿度であり、そのため約20年ほど前から住宅の壁材として使用されています。
最近出始めた新しいアイテムだと思っていましたが、実は20年も使い続けられていていたなんて、ちゃんと実績もあって安心ですよね。
珪藻土は梅雨の時期に大活躍
多くの飼い主さんは風通しの良い直射日光の当たらない場所で、酸化しないように密閉した状態でフードを保存していると思います。
なので乾燥剤を使わなくても高湿度状態になってしまうことはあまりありません。
しかし梅雨の時期や、部屋の構造上湿度が低い場所で保存するのがなかなか難しい場合など最適な状態でフードの保存ができるとは限りませんよね。
そんな時は珪藻土など除湿のできるものを使って上手に湿度をコントロールしてあげることが大切です。
環境により一概には言えませんが、湿度が60%を超えるとカビが発生しやすくなり、80%を超えると更に繁殖してしまいます。
また、40%を下回るとウイルスが増殖してしまうそうです。そのため、40~60%で調湿してくれる珪藻土はとっても優秀ですよね。
カビが生える環境を作ってしまう大きな要因は栄養・水分・湿度・酸素の4つです。この4つの要因が揃ってしまうとカビが生えてしまいます。
わたしたちがただの汚れだと思うホコリや繊維なども、カビにとっては重要な栄養になってしまうため、水分がこもりがちなお風呂はよくカビてしまうんです。
もちろん栄養満点なキャットフードも高湿度の状態で保存してしまうとカビが生えてしまいます。
ごはんを用意しようと開けたらカビが生えていた、朝ごはんの分は大丈夫だったかな、なんて不安に思っても猫たちに聞いてみることはできませんよね。
カビが生えているものを食べてしまったことが原因で、下痢や嘔吐を起こしてしまう事もあります。
下痢や嘔吐してしまっている愛猫を前に、ただ寄り添うしかできない、考えるだけでもつらいですね。
しかしこの4つの原因のうち、1つでも防ぐことができればカビは生えないんです。
その中でも湿度を下げることは栄養や水分を取り除くことと比べて簡単にできるので、しっかり湿度をコントロールして愛猫のフードをカビから守りましょう。
キャットフードの保存に使える珪藻土
わたしのオススメはこちらです。
フードを小分けして保存している場合、1つの袋に1つ入れるだけで十分です。
袋が大きい場合や均等に調湿できていない場合などは珪藻土を1~3つに増やして、それぞれを離れた位置になるようにしてあげるとより安心です。
珪藻土は間違えて食べてしまっても体に害はないのですが、割れてしまう事もあるのでできるだけフードと違った色をしているものを選ぶといいですよ。
また、酸化も上手に防ぎたいですよね。
1日に何度も開け閉めするので開けやすく、中も洗いやすいこちらにキャットフードと珪藻土を入れて使うのがおすすめです。
ドライのキャットフードの基本的な保存方法はこちらでお話ししていますので、合わせて覗いてみてください。
https://www.shiawasegift.com/neko-dryfood-fuhai/
- 珪藻土は吸収だけでなく放出することもできる、調湿性能がある
- 栄養・水分・湿度・酸素の条件がすべて揃ってしまうとカビが生えてしまう
- 湿度が60%を超えるとカビが発生してしまうが、珪藻土は40~60%に調湿してくれる
キャットフードの保存には珪藻土が最適

珪藻土の消臭効果
調べていると、珪藻土には消臭効果もあることがわかりました。
猫は食べても大丈夫であるものかどうかを匂いで判断します、そのため匂いはとっても重要です。
わたしたちも、鼻が詰まってしまうと何を食べているのかわからなくなってしまいますよね。匂いで食べ物を判断している猫にとって、匂いのわからない状態でご飯を食べるのは、わたしたちが目を瞑ってご飯を食べなくてはいけないのと同じくらいの恐怖です。
そもそも匂いを感じると言う事は、空気中の水分に含まれる匂いの分子が鼻の粘膜にぶつかることで成り立っています。
珪藻土は、水分を吸収する過程で匂いの分子も一緒に吸収します。そして吸収よりもとてもゆっくりと放出するため、わたしたち人間の嗅覚では感知することはできません。これが、珪藻土の消臭の仕組みです。
つまり、キャットフードの匂いも水分が吸収されるのと一緒に珪藻土に吸収されてしまい、愛猫たちの食いつきが悪くなる原因になってしまう恐れがあるのです。
除湿と消臭は切っても切り離せない
消臭をする過程で匂いも吸収されてしまうとお話ししましたが、これは珪藻土を使った除湿に限ったことではありません。
先ほどお話ししたように、匂いの分子は空気の水分中に存在しているため、ほかの除湿剤を使っていても同じことが起こってしまいます。
つまり除湿を考えた時、匂いも一緒に吸収されてしまうという問題は切っても切り離すことができないのです。
そのため、すぐに使わない分は密閉して高温多湿を避け、日の当たらない涼しい場所で保存するという基本的を守り、開封したフードは珪藻土などの除湿アイテムを使用したとしても、1か月以内の食べきることを心がけましょう。
低湿度下であっても、水分を吸収することが特徴の乾燥剤もあります。
もちろん、用途によってはそちらを使って保存したほうが良い食品もあります。
- 猫は匂いで食べられるものかを判断するので匂いはとっても重要
- 水分を吸収する過程で匂いも一緒に吸収してしまうため、1か月以上の使用では猫の食欲が低下してしまう恐れがある
- 乾燥剤によっては低湿度でも吸収を続け、匂いも一緒に吸収されてしまうので注意が必要
- 珪藻土は湿度60%以下になると水分の吸収をしなくなるため、キャットフードの保存に適している
珪藻土×愛猫ライフ!これもオススメ

調湿できて消臭もできるなんてとっても魅力的ですよね。
愛猫たちと暮らすうえで使うと便利な珪藻土グッズをほかにも発見しましたので紹介しますね。
やっぱり魅力的!調湿できるマット!
お水を飲むときに、周りをびしょ濡れにしてしまいませんか。前足でちょいちょいってお水を触ってからの飲む愛猫ちゃんも多いと思います。
そこで速乾性があって、しかも時間が経てば乾いてしまう珪藻土のマットを水置き場に敷いてあげるのはいかがでしょうか。
濡れた床を踏んでしまって体も濡れてしまう、そんなことを防いであげることができます。
オススメは、シンプルなデザインのこちら。突然の水飲み場の変化に驚いていないか様子を見てあげてくださいね。
匂いでごまかさなくていい!珪藻土で消臭
猫のトイレに使用した砂など、どうやって処理していますか。
袋に入れてゴミに出して入りう家庭も多いと思います。そんな時、臭いに困ることが多いと思います。
珪藻土の消臭効果を知って、わたしはこれを使い始めました。
今まで、消臭スプレーを使用したり、吊るすタイプの消臭剤を使ってみたりしましたが、どれも強い匂いがするためゴミ箱を開けるのが億劫になっていました。
しかしこれは無臭にしてくれるので嫌な臭いが気になりません。
まとめ
珪藻土を使用してのキャットフードの保存についてお話ししました。
珪藻土は湿度によって湿気をコントロールしていました。
- 湿度が40%よりも低い場合は放出
- 湿度が60%よりも高い場合は吸収する
さらに除湿は、猫が食べてもいいものか判断するための、キャットフードの匂いまでも一緒に吸収してしまうこともわかりました。ただしこれは、どの除湿剤を使っても同じことです。
その数ある除湿剤の中で、湿度60%以上にならないと湿気を吸収しない珪藻土は、キャットフードの匂いを損なうことなく湿気のコントロールができる、保管に最適なグッズと言えます。
珪藻土の特性ををしっかり理解して愛猫のごはんをしっかりと保存してあげましょう。
https://www.shiawasegift.com/neko-esa-kusai/