ねこの食事

子猫がミルクを飲まない?【押さえたい6つのチェックポイント】

最近は、あまり見なくなった野良猫や捨て猫。それでも、子猫が親元から離れて、迷子になって、人間に保護されるケースがあります。

わたしは数年前、自宅の駐車場から小さな猫の鳴き声を聞いて、あちこち探した経験があります。冬の寒い時期でした。おそらく迷子になった子猫でしょう、車のボンネットの中で小さくなっていました。

みぽりん
みぽりん
寒かったけど、1匹で頑張ったんだね。

おびえる子猫をタオルでくるんで、急いで家の中に入れました。体温があたたかくなったころ、主人に買ってきてもらった子猫用のミルクを与えました。

みぽりん
みぽりん
久しぶりの、この感覚。かわいい!

可愛さの余韻に浸っていたら、子猫がミルクを飲んでくれません。準備に手間取って、せっかく温めたミルクが冷めていました。再度、温めなおして子猫に与えると、ゴクゴク飲んでくれました。

猫の世話になれていたわたしですが、久しぶりの子猫のお世話とミルクを飲んでくれないことにかなりあせりました。

飼い主の皆さんのもとに、いつ子猫がくるかわかりません。

子猫がミルクを飲まなくても慌てなくていいように、6つのチェックポイントをご紹介します。

6つのチェックポイント確認後の対応方法についても説明していますので、最期まで読んでもらえると嬉しいです。

 

子猫にとって母乳はなぜ必要か

子猫は生まれてすぐに、母猫の母乳を飲みます。初めて飲む母乳のことを「初乳」と言い、子猫の免疫力アップに必要です

初乳ってなんで大事なの?

「初乳」と聞いても、ピンとこないのではないでしょうか。初乳は、生まれたばかりの子猫にとって、今後の成長に影響を及ぼす可能性がある大切なものです。

出産の前後乳腺から出る濃いミルクを初乳という。初乳にはγグロブリンを主体とする免疫抗体が多く含まれている。犬や猫では、出産後24時間以内程度に出る乳汁である。これを新生子が摂取することにより、生後2~3か月間の免疫(受動免疫という)を獲得する。

出典:ペットフードの種類 その10 犬用・猫用ミルク

犬や猫はヒトと異なり、新生子は初乳経由で90%程度の受動免疫を母親から受け取る、と言われている。ヒトでは逆に90%程度を胎盤経由で分娩前に受け取っている。それだけに犬や猫では初乳を摂取するか否かが分娩後の成長には重要となる。

出典:ペットフードの種類 その10 犬用・猫用ミルク

子猫にとって、今後の成長に「初乳」が大きく役割をもっていることがわかりますね。

初乳と母乳(成熟乳)の成分の違い

初乳は免疫に関係する以外にも、子猫にとって成長に大きく関連します。

初乳と出産後7日目の母乳と比較した場合、総エネルギーは3割ほど初乳の方が多いです。たんぱく質や脂肪も2割程度初乳の方に多く含まれています。

出典:ペットフードの種類 その10 犬用・猫用ミルク

子猫がミルクを必要とする時期に、自宅に向かい入れた場合は、猫用のミルクを用いましょう。母乳に近い栄養組成で猫用のミルクはつくられています。

子猫の母乳の代わりに、「牛乳でもいいのでは?」と思う飼い主さんもいらっしゃるでしょう。牛乳は猫の母乳と比較して、高水分・低たんぱく質・低脂肪・低エネルギーです。

子猫を危険にさらす可能性があるので、子猫に牛乳を与えるのは絶対にやめましょう。

 

子猫がミルクを飲む時期はいつまで?

子猫は生後1カ月ごろまでは、母乳(またはミルク)だけで成長します。生後3週間ごろから歯が生え始めます。歯が生え始める生後3週間から4週間ごろ離乳食を開始します。

離乳食を開始してからも、7日から10日の間は、ミルクも与えます。離乳食を安定して食べるようになったら、ミルクから卒業です。

生後1週間~3週間:ミルクのみ

生後3週間~4週間:離乳食開始(+ミルクも)

生後5週以降:ミルクの卒業

ぼうちゃん
ぼうちゃん
ミルクは甘いからずっと飲みたいにゃ!
みぽりん
みぽりん
いつまでも子猫にミルクを与え続けると肥満の原因になるからダメよ!

 

子猫がミルクを飲まないときの6つのチェックポイント

子猫がミルクを飲まないとき、心配になりますし、不安ですよね。

飼い主
飼い主
病気なのか、与え方が悪いのか気になっちゃう。

いざ、子猫がミルクを飲まなくなったとき、あわてないためにも、6つのチェックポイントを覚えておきましょう。

ミルクを与えた時間をチェック

子猫にミルクを与える間隔は2~3時間おきです。夜間帯も、1~2回はミルクを与えます。飼い主が寝る前に、まとめてミルクを与えているなら、お腹いっぱいでミルクを飲まないでしょう。

子猫がミルクを飲まないとき、前回ミルクを与えた時間は何時ぐらいだったか把握しておくことが大切ですね。

子猫にミルクを与える間隔:2~3時間おき(夜間帯は1~2回)

1日に与えるミルクの回数:8~12回

与えているミルクの量をチェック

子猫の間は、1回に飲めるミルクの量は限られています。特に、生後1週間は1回に飲めるミルクの量はわずかです。

生後1週間は1日に体重が5gから10gずつ増えていきます。1回あたりのミルクの量は1日に与える回数で大まかに目安をつけておきましょう。

生まれたての子猫の体重は約100gです。キッチンスケールなどで子猫の体重を毎日はかりましょう。

また、猫用のミルクのパッケージに、1日あたりのミルクの目安が記載されていますので、しっかり確認しましょう。

出典:Amazon

  • 体重50g:1日15ml(1回あたり2ml)
  • 体重100g:1日30ml(1回あたり4ml)
  • 体重150g:1日43ml(1回あたり6ml)
  • 体重200g:1日58ml(1回あたり8ml)

※1日8回与えるして計算(四捨五入は繰り上げ)

ミルクの状態をチェック

子猫に与えるミルクは、猫用のミルクです。リキッドタイプと粉をお湯に溶かすタイプの2種類があります。

子猫は本来母乳を飲むので、冷たいミルクは飲みません。人肌程度に温めたミルクを与えましょう。

みぽりん
みぽりん
人肌は触っても熱くない温度です。

粉タイプのミルクを使用する場合、味が濃い場合は飲みません。また、薄すぎても飲まないことがあるでしょう。パッケージに記載されている通りの分量を溶かして、子猫に与えましょう

子猫の体をチェック

子猫は生後1カ月ぐらいまでは、自分で排泄ができません。おなかが張っていると、十分にミルクを飲むことが難しくなります。子猫のおなかを優しく確認し、パンパンに張っているなら、排泄を促しましょう。

子猫の排泄の促す方法

  1. ガーゼや綿棒に水やぬるま湯をつける
  2. 優しく陰部を拭くようになでる

哺乳瓶の吸い口をチェック

子猫にミルクを与える場合は、子猫用の小さな哺乳瓶を使います。ボトルを押して、ミルクが1滴ずつ垂れてくる量がベストです。いっぺんにたくさんのミルクが出てくると、子猫はうまく飲むことができません。

また、ミルクの出てくる量が少ないと、吸う力が弱い子猫は、ミルクを飲むだけで疲れてしまいます。哺乳瓶の吸い口の状態をしっかりチェックしましょう。

はじめて子猫にミルクを与える飼い主さんには、吸い口の種類が用意されているキットがおすすめです。種類がいくつかあると、子猫にあった大きさの物を試しやすいですね。

ミルクを与えるときの子猫の姿勢をチェック

子猫にミルクを与えるときの姿勢は、うつぶせです。口元に、哺乳瓶の吸い口を口に近づけても、首が後ろに反り返らないように、首の後ろを指で押さます。

ミルクを与えることに慣れてきたら、のど元を指で触れながらゴクゴク飲んでいるか確認しましょう。

万が一、子猫用のミルクが手に入らないなんてことも想定しておきましょう。子猫のミルクとして家庭にある材料で簡単に代用ミルクがつくれます。簡単に代用ミルクをつくる方法がありますので、参考にしてくださいね。

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6つのチェックポイントの確認後

6つのチェックポイントを確認して、原因がわかれば対処しましょう。6つのチェックポイントを確認して、問題がなければ、子猫は病気や衰弱している可能性が高くなります。

体が冷たくなっていないか

子猫は生まれたばかりは、自分で体温を調整することができません。母猫が近くにいれば、ずっとくっついているものです。また、他に子猫がいたら、子猫同士くっついて体温をキープします。

保護猫の場合や、母猫の育児放棄がある場合は、子猫の体温管理を飼い主が行う必要があります。ペット用のヒーターや温かい部屋に移動させる、毛布でくるんであげるなどの対応を行ってください。

たろう
たろう
お母さん猫の体温を目指すにゃ!

子猫衰弱症候群(こねこすいじゃくしょうこうぐん)

生まれたばかりの子猫を保護しても、すぐに亡くなってしまうケースがあります。原因はさまざまですが、生まれてまもなく数日の間に死亡する状態を子猫衰弱症候群として知られています。

原因はさまざまです。

  • 生まれながらの脳のダメージ(水頭症や小脳奇形)
  • 感染した母親から生まれた
  • 母親の育児放棄
  • 低体温

子猫衰弱症候群のサインを知って、獣医師の診断と指導を仰ぎましょう。

  • 他の子猫と比べて動かない
  • 頭の形が丸すぎる
  • 体温が低い

病院に連れていくタイミング

ミルクを飲まなくなってから8時間経過すると、非常に危険な状態におちいります。低血糖や脱水症状となり、死亡してしまう可能性があります。8時間以上ミルクを飲まないときは、すぐに診察を受けましょう。

みぽりん
みぽりん
わたしたちにできることは6つのチェックポイントの確認と病院へ連れていく見きわめでしょう。

 

まとめ

子猫がミルクを飲まなくなったときの6つのチェックポイントを紹介しました。

6つのチェックポイント
  1. ミルクを与えた時間をチェック
  2. 与えているミルクの量をチェック
  3. ミルクの状態をチェック
  4. 子猫の体をチェック
  5. ミルクを与えるときの子猫の姿勢をチェック

ペットショップで出会った子猫の場合は、十分にミルクを飲む経験をしています。保護猫や母親の育児放棄の場合は、わたしたち飼い主が子猫のミルクを管理する必要があります。

この世に誕生して、飼い主に出会えたことには意味があると思っています。大切な小さな小さな命を守るために、子猫がミルクを飲まないときに、あわてないで対応したいですね。

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