ねこの病気・ケガ

【緊急】猫の歯がグラグラ!どうすれば良い?原因からケアまで大公開

皆さんは愛猫ちゃんの歯がどんな状態になっているか把握できていますか。

わたしは以前飼っていたしゅりが4歳のある日、ごはんを食べている様子がおかしくてあちこち確認したところ、歯がグラグラしているのを発見しました。

あまりのグラグラ加減にこちらもパニックに。

飼い主
飼い主
え!すごいグラグラしてる!!どうしよう…。

口の中をチェックしてみると、歯がほぼ真横に倒れそうなくらいグラグラしており、歯茎も赤くなっていたのです。

すぐに病院に行ける時間ではなく、病院へ行くまでどうしていいか分からなかったので猫歴の長い友人に相談しました。

飼い主
飼い主
ちょっと触ったら今にもとれそうな感じになっているんだけど…。抜けたら抜いてあげたほうがいいのかな?

飼い主
飼い主
抜くのは絶対だめだよ!!

猛反対を受けたのでそのままにして翌日病院へ。

そのときまで知らなかったのですが、猫は歯周病など歯のトラブルが起きやすいのだとか。普段からしっかりケアしてあげることで、それ以降はしゅりの歯を守ってあげることができました。

今回はその時の経験をもとに、今猫ちゃんの歯が抜けそうで困っている方のために対処法やケアについてお伝えしたいと思います。

 

歯が抜けそうになっている原因

歯が抜ける主な原因はふたつです。

  • 乳歯から永久歯への生え変わり
  • 歯周病

それぞれの原因についてみていきましょう。

生え変わりについて

乳歯から永久歯への生え変わりは当然ですがどの猫にもあることです。

猫は生後3週間頃から乳歯が生え始め、1ヶ月半から2ヶ月頃の間までに生えそろいます。そしてその後、3ヶ月頃から永久歯への生え変わりが始まり、6ヶ月頃までに生え変わりが終わるのです。

なので、その時期の猫で歯がグラグラしている場合は基本的に永久歯への生え変わりですので問題ありません。

わたしもしゅりが子猫の頃に初めて歯が抜けているのを見たときはびっくりしましたが、その後特にトラブルなく生え変わりました。

ただ、永久歯への生え変わりの場合も、様子がおかしいようなら病院へ行く必要がある場合もあります。

こういうときは病院へ
  • 乳歯が抜けずに残ってしまっている
  • 生え変わった後の永久歯が折れてる
  • 血が出ていて止まらない

猫の歯は通常、成長した永久歯に押し出される形で乳歯が抜けます。

たろう
たろう
乳歯が抜けてから永久歯が生えてくる人間とは違うんだよ~!

ですがまれに乳歯が抜けきれずに残ってしまうことがあるようです。

そのままにしてしまうと生えてきている永久歯との間に汚れがたまり炎症を起こす原因となってしまうので、病院で抜いてもらう必要があります。

生え変わりの際に少し出血することはありますが、数分で止まるようなら問題ありません。ですが、血が止まらなかったり、生えてきた永久歯が折れてしまっている場合には病院で見てもらいましょう。

ちなみに

猫は永久歯への生え変わりの際、ほとんどの場合は乳歯を飲み込んでしまいます。飲み込んだ歯は便と一緒に排出されるので、抜けたはずの乳歯が見当たらなくても大丈夫ですよ。

歯周病について

問題なのは永久歯が抜けそうになっている場合。その場合は歯にトラブルが起きている証拠です。

しゅりがこうなるまで知らなかったのですが、3歳以上の猫の約80%が患うといわれているほど猫は歯周病になりやすいんだとか。

ゆね
ゆね
もっと高齢になってから気を付ければ大丈夫なのかと思ってました…。

永久歯がグラグラしている場合は、歯周病の可能性が高いです。

歯周病とは

細菌によって炎症が起こり、歯茎の腫れや出血、歯がグラグラするなどの症状が起こる病気です。食べ物の汚れなどが歯に蓄積し、歯垢・歯石がついてしまうことが原因となります。

飼い猫が歯周病かもと思ったらこちらの症状があるかチェックしてみて下さい。

歯周病チェックポイント
  • 口臭がひどくなっている
  • よだれが多くなり垂らしていることがある
  • 歯茎が赤くなって腫れている
  • 歯茎から出血している
  • 黄褐色の歯石・歯垢がついている
  • 歯がグラグラしている・抜けている

あてはまる症状があるようなら歯周病の可能性があります。病院で治療を受けましょう。

 

病院へ行くまでの処置

生え変わりでもないのに歯が抜けそうになっていたら病院へ行く必要があるのは分かりましたが、気付いたときにすぐに病院へいけないときもありますよね。

今まさに歯がグラグラしてしまっている猫ちゃんのそばにいる飼い主さんは、猫ちゃんのためになにかできることがないか気になると思います。

わたしもしゅりの歯が抜けそうなときにどうすればいいのか疑問がたくさんあったので、そのときの経験で知ったことをお伝えしたいと思います。

自分で抜いていいか

猫の歯があまりにもグラグラしていて抜けそうな場合、抜いてあげたほうがいいのか悩むこともあると思います。

飼い主
飼い主
なんだか痛そうだし、この子病院も嫌いだし…。

わたしもしゅりの歯がすごくぐらついていたので、少し動かしたしたら抜けるのではないかと思いました。

ですが自分で抜こうとするのは絶対にNG猫の歯の根は意外と根深く、グラグラして抜けそうに見えても簡単には抜けない可能性が高いそうです。それなのに抜こうとしてしまうと、歯茎を傷つけたり出血が多くなってしまうことがあり危険です。

病院で抜歯するまでそっとしておいてあげましょう。

抜けてしまったら病院へ行かなくていいか

次に自然に抜けてしまった場合。抜けてしまったのならそのままにしておいてもいいのかなと思いますよね。

これは友人の飼い猫の話ですが、抜けそうになっていた猫の歯が食事中に抜けたためそのままにしていたところ、抜けた場所がどんどん腫れてしまい、結局病院で抗生物質の注射を受けることになったそうです。

歯が抜けるということは歯周病の細菌で歯茎に炎症が起こっている可能性が高いので、自然に抜けた場合でもその後病院に連れて行ってあげるようにしましょう。

血が止まらないとき

病院にいくまでに、血が出ていてなかなか止まらない場合。血がたくさん出てしまっていたら不安になりますよね。

この場合の応急処置として圧迫止血があります。出血している箇所に折りたたんだガーゼやティッシュ、または綿棒を直接あて、血が止まるまで強めに圧迫します。

ただ、口の中を触られることを嫌がる猫は多いですよね。嫌がっているのに無理をすると暴れることでさらに傷が出来たり悪化する可能性もあるので、無理をせずに早めに病院へ連れて行くようにしましょう。

猫ちゃんが口を触ってしまったり気にしていて心配な場合、家にエリザベスカラーがあればつけてあげて物理的に触れないようにするのもいいですね。

ゆね
ゆね
わたしも家にエリザベスカラーがあったので、病院へ行くまでそれを付けて様子を見ていました。

消毒していいのか

わたしだけかもしれませんが、傷をみると消毒したくなりませんか。

でも家にあるのは人間用の消毒のみでしていいのか分からなかったのでしませんでした。

後で獣医師の先生に聞いたところ、人間用の口腔内消毒液を綿棒の先などで少しつける分には問題ないとのことでした。ですが、人間用の消毒液は動物には刺激が強すぎる場合もあるので、あくまで一時的な処置としてです。

ごはんが食べづらそう

歯がグラグラしているとごはんが食べづらそうですよね。ごはんが食べられていないと心配です。

歯が抜けそうな間は、ふやかしたドライフードやウェットフードの方が食べやすく、歯や歯茎への負担も少なく済みます。食欲が落ちてしまっている場合は、温めてあげると食べてくれる場合があるので試してみてください。

ごはんを温めたことがない方は、こちらの記事で温め方を紹介しているので参考にしてみて下さい。

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病院での治療

おうちで様子を見たあとは、やはり病院での適切な治療が大切です。病院で受けることになる治療は主にこのふたつです。

  • 歯石・歯垢の除去
  • 抜歯

炎症があまり進んでいない状態のときであれば、歯についた歯垢や歯石を取り除き、抗生物質で菌を退治することで健康な歯に戻すことができます。

しゅりのように歯がグラグラしてしまっている場合は、抜歯が必要になります。しゅりは抜歯をしてもらい、抗生物質を飲ませて治療しました。

治療はどちらの場合も全身麻酔をして行います。口内の治療は猫が暴れる可能性が非常に高いため、獣医だけではなく猫自身の身の安全のためにも麻酔が必須となります。

ゆね
ゆね
全身麻酔と聞くと不安になる飼い主さんもいるかもしれませんが、麻酔しても大丈夫かどうか事前検査をしてからの治療になるので安心してね。

とはいえ麻酔をしての治療は猫にとって負担がかかりますので、治療後のケアも大切です。猫は抜歯をして歯がなくなっても食事には基本的に問題ありませんが、様子を見ながら食事や精神的なケアもしてあげるようにしましょう。

抜歯後のケアについてはこちらの記事を是非参考にしてみてください。

猫の口内トラブル
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歯を守るためのケア

わたしは徐々に悪化していた口臭や歯の汚れに気づいてあげることができませんでしたが、治療後には口臭もなくなり歯も白くなり、治療前の異常さにやっと気付けました。

ゆね
ゆね
残りの健康な歯を守りぬいてみせると誓った瞬間です。

治療は麻酔も必要なため、高齢になるほど麻酔自体のリスクが高くなり治療も難しくなってしまいます。ですが治療できずに歯周病が進んでしまうと、食事がとれなかったり細菌が全身に渡り別の病気を引き起こしたりして命の危険があります。

そうならないために必要なのが日頃からの口内チェックデンタルケアです。

口内チェック

猫の口の中って普段見えないですし、どうなっているのか実はよく分からないですよね。

わたしもしゅりの歯が悪くなっていることにもっと早く気づけていたらなと思いました。

歯のトラブルは早く気づければ抜歯せずに治療できる可能性が高まります。普段から定期的に歯や歯茎に異常がないかチェックできるようにしたいですね。飼い主さんが自分でチェックできるように、口の開けさせ方を紹介したいと思います。

口回りを触られることに慣れていない猫ちゃんは、触られることを嫌がる場合がほとんどだと思います。嫌がったら絶対に無理をせず、少しずつ慣らしてあげるようにしてください。

口の開けさせ方

  1. まず大切なのは猫ちゃんがリラックスしている状態のときに行うこと。自分からすり寄ってきてくれた時などに、やさしく抱きかかえるようにしましょう。
  2. 片方の手を頭の上からかぶせるようにして、親指と人差し指をそれぞれ頬に沿うようにして口の横に添えます。
  3. そのまま指でやさしく圧迫することで猫の口が開きます。この状態で正面から見える歯や歯茎をチェックします。
  4. 奥歯のチェックは左右片方ずつ行います。両手の親指を口の端の上下に添えて、そのまま上下に皮膚をやさしくひっぱります。そうすると横の歯が奥歯まで見えるので、この状態でチェックします。

口回りを触らせてくれない間は、病院で歯科検診を受けるようにしましょう。

歯垢があったら病院へ

歯垢がついているところを人の爪などで触ると取れることがありますが、それで完全にきれいにできているわけではありません。歯と歯茎の間の歯周ポケットの部分に汚れが残ってしまうと炎症の原因になってしまうので、歯垢が付着してしまっているのを見つけたら病院できれいにしてもらうようにしましょう。

デンタルケア

日頃からこまめにデンタルケアをしてあげるようになってからしゅりも歯のトラブルがなくなり、ケアの重要性を実感しました。

今まであまりケアしてこなかった方は、是非してあげてください。

歯磨き

歯周病予防で一番大切なのはやはり歯磨きです。しゅりも歯磨きをかなり嫌がっていたので諦めてしまっていましたが、治療後から再度根気強く慣れさせていったところ、歯磨きが出来るようになりました。

先ほどの口の開けさせ方が出来るくらい口回りに触れられることに慣れてきたら、次は歯ブラシに慣れさせていきます。歯ブラシは猫の口に合った猫用のものを使うようにしましょう。

歯ブラシも最初は嫌がる子が多いので、歯ブラシにおやつをつけてなめさせたり、歯ブラシで歯に触れた後すぐにおやつをあげたり、少しずつ歯ブラシにいいイメージをつけさせます。

慣れてきたら先ほどの要領で口を開けて、猫用の歯磨き粉をつけた歯ブラシで一本ずつ丁寧にやさしく磨いていきます。

歯磨き粉も猫ちゃんが好むフレーバーのものなどを使うと受け入れられやすいです。我が家で使っている歯磨き粉はチキンフレーバーのもので、しゅりも今飼っているゆねも気に入ってくれました。

食べても大丈夫な成分なので安心ですし、すすぎも不要なのでお手軽でおすすめですよ。

ポイント

歯磨きする際のポイントは、歯と歯茎の間の歯周ポケットの部分を丁寧に磨くこと。歯周ポケットに歯垢がたまらないようにすることが、歯周病を予防するうえで一番大切です。

猫の口内では食べカスなどの汚れが蓄積していき、歯垢・歯石へと変わっていきます。特にウェットフードを食べている猫ちゃんは歯に汚れが残りやすいです。

できれば毎日、少なくとも週に2~3回は歯磨きしてあげるようにしましょう。

デンタルケア商品を使う

歯磨きができるようになるまでは、デンタルケア商品を使って歯のケアをしてあげるようにしましょう。歯の汚れが取れるおもちゃやおやつなど様々な商品があるので、愛猫ちゃんの気に入るものを見つけてあげてくださいね。

我が家でも使っているものがあるので紹介したいと思います。

このおもちゃは、遊びながら歯のケアができるものです。歯の汚れがからまりやすい素材になっていて、噛んで遊ぶことでケアできます。またたび入りだからか、ゆねに初めて渡したときもすぐに気に入ってかみかみしていました。

ゆね
ゆね
見た目がかわいいのでじゃれている姿もとっても癒されます。

こちらはデンタルケアが出来るおやつです。ブラッシングスクラブが配合されており噛むことで歯垢除去の効果がある優れものです。おいしく食べるだけでケアできるので猫ちゃんにとってもいいことだらけです。

たろう
たろう
おいしいにゃ~!
ゆね
ゆね
太っちゃうから食べすぎは注意だよ。

このような商品も活用しながら、猫ちゃんの歯を守ってあげてくださいね。

 

まとめ

歯がグラグラしていたら考えられる原因はふたつ。

  • 永久歯への生え変わり
  • 歯周病

歯のトラブルの場合は、病院へ連れて行ってあげましょう。グラグラしている歯は抜歯が必要です。

病院へ行くまでのケア
  • 自分で抜こうとしない
  • 必要そうならできそうな範囲で止血や消毒をする
  • エリザベスカラーをつけて触れないようにする
  • 負担のかからない食事を用意してあげる
  • 自然に抜けてしまっても病院へ連れていく

治療後は、歯を守るケアをしてあげましょう。

デンタルケア
  • 日頃から定期的に口内チェックをする
  • 歯磨きをしてあげる
  • おもちゃやおやつなどのデンタルケア商品を活用する

わたしたち人間も歯が痛かったり、抜けてしまったらとても困りますよね。それは猫ちゃんたちも同じです。

そして猫ちゃんの歯を守ってあげられるかどうかはわたしたち飼い主の普段のケアにかかっています。わたしもそうでしたが、歯のトラブルで大変な目にあってしまった猫ちゃんを見たら、そのことを痛感しますよね。

今後は一本でも多くの歯を健康に残してあげられるよう、正しいケアをしてあげてください。わたしもこれからも愛する猫ちゃんの歯を守ってあげたいと思います。

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