皆さんは最近、流行りの「やんのかステップ」と言うのはご存じですか。
猫が毛を逆立てて背中を高く上げ体を弓なりにする威嚇するポーズの事を「やんのかステップ」と言われているんです。
ちなみに猫が毛を逆立ている姿を見た時はどんな時だと思いますか。
実は怒っている時だけではなく、遊んで欲しい時にも毛を逆立てる事があります。
そして、病気や体調が悪い時にも毛を逆立てることも。
この変化に気づく自信はありますか。
飼い主が素早く気づいてあげる事で病気の悪化を防ぐ事が出来ますので、これからお話しする事を知識として頭に入れておくと今後いざという時に約に立つと思いますので、是非参考にしてみてください。
猫の毛が逆立つ体の仕組み

そもそも皆さん猫の毛が逆立つ仕組みはご存じですか。
では、まず猫が毛を逆立てる時の体の仕組みから学んでいきましょう。
通常、毛は皮膚に対して斜めに生えています。
毛穴の近くにある筋肉、「立毛筋(りつもうきん)」が縮む事で毛がまっすぐ立ちあがり、同時に毛穴周辺も盛り上がるようになっています。
立毛筋を縮ませる動きをするのは自律神経の一つである副交感神経によるものです。
副交感神経は自分の意志とは無関係に外部からの刺激やストレスに対して勝手に動く仕組みだったのです。
実は猫の毛が逆立つ仕組みと人間が鳥肌になる仕組みは一緒なんです。
猫が毛を逆立てる理由とは!?

まず、猫が毛を逆立てている時に感じている事とは。
- 威嚇するため
- 恐怖を感じているため
- 構って欲しいとアピールするため
猫が威嚇していたり、何かに神経を集中させている時なんかに、むやみに触ろうとすると痛い目を見ますね。
猫が毛を逆立ている場合はそれ以上刺激を与えないようにしましょう。
私の友達の話なのですが、飼い猫が毛を逆立ていた時になだめようとして触ろうとしたら、ひっかかれてしまいものすごく痛そうにしていました。
戦闘態勢に入っている時の猫の爪ほど怖いものはありません。
まずは、何に対して毛を逆立てる行動をしたのかを理解しましょう。
1、威嚇しているため
自由気ままの猫ですが、生活の中で自分の身に危険を感じた時などに背中を丸めて毛を逆立てます。
飼い猫の場合窓の外に野良猫の姿を見た時や、先住猫が新入り猫に対してこの行動を取るのが多いです。
威嚇している猫の目は瞬きの回数が減り対象となる相手をじっと見ます。
口は犬歯を剥き出しにし「シャー」や「フーッ」「カッ」と聞こえるような鳴き声を出す事も。
対策
カーテンなどで外の野良猫が見えないようにする。
先住猫と新入り猫の直接対面する時間を決める。
まず、最初は30分、1時間、3時間と時間をかけてお互いの存在に慣れさせましょう。
2,恐怖を感じているため
猫は警戒心が強いため普段と違った人物や出来事、おもちゃや自分とは違う犬などの動物と遭遇した時など「恐怖」な存在と出会った時に毛を逆立てる事が多くあります。
また、飼い主が帰宅した時にいつもと違う匂いがするときにもこの行動を取る事があるんです。
対策
見慣れないものに対してこの行動を行う場合は対象のものを見えなくなる様にする。
もしくは、時間をかけて徐々に慣れさせましょう。
わたしも実際に仕事から帰宅した時に威嚇の様な行動をされた事があります。
「大丈夫だよ~。わたしだよ~」と言いながら、匂いを嗅がせたり部屋着に着替えたりしたりしたら自然と警戒態勢を解いてくれました。
自分の縄張りを大事にする猫にとっては匂いの変化にも危険性を感じるのでしょう。
3,構ってほしいアピールをするため
じつは、毛が逆立つのは怒っている以外にも理由があるんですよ。
それがこの構ってほしいアピールのときなんです。
たまに、慣れているはずなのに一緒に住んでいる猫や飼い主に対して毛を逆立てる事があります。
歯をむき出しにしていなければ、この行動は威嚇ではなく自分の存在をアピールしているかもしれません。
また、遊んで欲しい時の合図とも考えられます。
毛を逆立てながらしっぽをたたって小刻みにプルプル震わせている場合、嬉しくて興奮している時が多いです。
遊んであげるチャンスです。
ゆねはたまに、新しいおもちゃで遊んでいる最中などに毛を逆立てる事がありますが「もっと!もっと!」の合図なんでしょうね。
毛が逆立つのは病気の可能性も!!

特に驚いた様子もなく、毛が逆立つときは病気の場合もあるんです。
猫は野生時の頃の習性で怪我や体調を崩している時などに威嚇行動をし、周りに悟られないようにします。
弱みを見せえてしまうと、天敵から狙われる危険性や仲間からいじめられたり見捨てられたりする危険性が上がるからです。
飼い猫にはその心配はありませんが、本能として症状を隠す習性があるんですよ。
体調が悪い時の威嚇行動とは
猫が痛みを隠しているかを判断する場合は、以下の項目を参考にしてみてください。
- 動きが不自然
- 触られると嫌がる
- 慣れている場所なのに攻撃的になる
- 隠れるもしくはじっとしている
- 同じ所ばかりを毛繕いをする
などのしぐさが見られる場合は獣医さんに相談しましょう。
必ずしも病気と断言はできません。
冬などの寒い場合でも毛が逆立つ事があります。
猫は普段からじっとしている事や気まぐれな性格のため、そのちょっとした変化に気づきにくいですよね。
そのため、普段から猫の猫の観察をしっかりしておくことが大切です。
私は夕食後少し時間を空けてから猫と遊ぶ時間を作っています。
猫は「待っていました!!」とばかりに一緒に遊びますが、たまに私の存在を無視する事があるんですよ。
その場合は2,3日様子を見ながら、気分的に遊びたくないのか、またどこか体調が優れないから遊びたくないのかを判断します。
先ほど挙げた、体調が悪い時にする行動項目を把握し、常に猫の観察をしておくと体調の変化に素早く気づく事が出来きて便利ですよ。
まとめ

まず、猫の毛が立つ体の仕組みです。
猫自身の意志とは無関係に、驚いた時やストレスに対して、体が反応し筋肉が動く事で毛が逆立つようになっている。
猫が毛を逆立てる理由。
- 威嚇するため
- 恐怖を感じているため
- 構って欲しいとアピールするため
自分の身を守るための戦闘態勢に入っているため、それ以上刺激はしないようにしましょう。
大切なのは、猫が何に対して毛を逆立てる様な反応をしているかを理解しましょう。
また、驚いた時やストレス以外に猫が毛を逆立てる場合は、飼い主や周りの動物に怪我や体調の悪い事を隠している時があるので要注意。
猫の小さな変化は気づきにくいので普段からしっかり猫の観察をする事が大切です。

