ねこの食事

【猫が餌を横取りする!?】それがキケンな理由と簡単な5つの対策!

複数の猫を一緒に飼う多頭飼い。じゃれ合ったり、先住猫が新入り猫ちゃんを母のように見守っていたり。とっても癒される光景ですよね。

ただこの多頭飼いは、当然ながら、お世話をする労力も増えます。中でもたびたび飼い主さんを困らせるのが、餌の横取り問題ではないでしょうか。

飼い主
飼い主
早く食べ終わった子が、他の子の餌まで食べちゃって困ってるの

実はこれ、猫の習性が原因なんです。

野生の猫は、群れではなく単独行動をしていたので、そもそも餌を分け合うという習性がありません。そのため、自分の餌が用意されていても、横にいる猫の餌も気になってしまうんです。

飼い主
飼い主
そうだったんだ。じゃあ、あまり気にせず放っておけばいいの?
ゆね
ゆね
実はそのままにしておくのはキケン!

この猫同士の餌の横取りや取り合いは、愛猫の成長や健康維持に悪い影響を与えるので、予防しなければいけません。

今回は、その簡単にできる対策について説明していきます。ちょっとした工夫で解決できますので参考にしてみてくださいね。

 

猫が餌を横取りするとダメなのはなぜ?

飼い主
飼い主
そもそも多頭飼いのときって餌を分けるの?同じ餌じゃだめ?

多頭飼いする場合、餌をどう与えるのか悩む飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

結論としては、猫を多頭飼いするときは、餌を分けて与えなければいけません。

その理由は3つあります。

  1. 猫の成長に合わせた餌をあげるため
  2. 猫が摂取した栄養やカロリーを管理するため
  3. 猫の健康状態に合わせた餌をあげるため

ひとつずつ説明していきますね。

猫の成長に合わせた餌をあげるため

猫は、ライフステージに合わせて、それぞれの時期に適した餌を与える必要があります。ライフステージを表にまとめるとこのようになります。

幼猫期 生後1歳まで
成猫期 1歳~7歳ころ
老猫期 7歳ころ~

合わせて、それぞれのキャットフードの特徴も確認しておきます。

幼猫用 多くの栄養が必要なため、高カロリー・高タンパクに出来ている
成猫用 成長維持期のため、幼猫用よりカロリーや栄養価を抑えている
老猫用 活動量が減るため、低カロリー、低タンパクに出来ている

もし同じ時期に、ライフステージの異なる猫を多頭飼いしている場合は要注意です。猫同士が餌を横取りしたり取り合っていると、自分に合っていない餌を食べることになるので、成長に影響が出てしまうのです。

こんな危険が!

成猫が幼猫用フードを食べ過ぎると、摂取する栄養やカロリーが高すぎるため肥満の原因になり、その逆で、幼猫が成猫用フードばかり食べていると必要な栄養が不足して十分に成長できません。

ゆね
ゆね
年齢が離れた猫ちゃんたちを飼っている場合は注意が必要だね。

猫が摂取した栄養やカロリーを管理するため

飼い主さんにとって、愛猫の成長は常に気になりますよね。

しっかり栄養はとれているか、体重は順調に増加しているか、逆に標準より太り過ぎていないか、など悩みは尽きないでしょう。

愛猫の成長や体調を管理するためには、愛猫が食べた餌の量をきちんと把握することがとても重要なんです。

わたしの愛猫ゆねは、いま幼猫期で成長がとても気になる時期。そのため、栄養管理と体重変化は慎重にチェックしています。

例えば、朝あまり食べてくれなかったら、次の食事で餌の量を増やし、1日トータルの食事量が減らないようする。このような管理ができるのも、愛猫の食べた餌の量を把握できているからこそです。

飼い主さんが、きちんと愛猫に合わせた餌を与えていても、猫同士が横取りや取り合いをしてしまっては、どの子がどのくらい食べたのか、正確な1日の食事量が把握できませんね。

こんな危険が!

猫が餌を横取りするパターンとして、特定の食いしん坊猫が、小食猫の餌を食べてしまうという場合が多くみられます。こうなると、食いしん坊猫はどんどん太り、小食猫は栄養不足で成長が遅れる、ということになります。

ゆね
ゆね
どの猫ちゃんにも平等に餌を食べてもらいたいですよね。

猫の健康状態に合わせた餌をあげるため

もし複数猫のうち一匹が病気にかかり、いつもの餌ではなく療養食が必要になったとします。そのとき、日ごろから餌を取り合う習慣があると、それぞれに適した餌を与えることがとても難しくなります。

こんな危険が!

病気の猫にとっては、通常の餌を食べてしまうことが回復を遅らせ、場合によっては命の危険が及んでしまうかもしれません。

そんなリスクを避けるためにも、日ごろから餌を分けて食べる習慣が必要なのです

たろう(オス)
たろう(オス)
そっかー、飼い主さんは、ボクたちそれぞれに合う餌をくれていたんだね。
ぼうちゃん(オス)
ぼうちゃん(オス)
たろうちゃんの餌の方を食べたい!なんてわがまま言ってゴメンなさい。

 

猫が餌を取り合わないための対策とは

仔猫 餌

猫が餌を横取りするのはダメなことはわかりましたね。

では、具体的な対策を見ていきます。

食事の場所を工夫しよう

よく横取りをする猫は、横で一緒に食べている猫の餌を狙っています。食べながらチラチラ様子をうかがって、自分の分を食べ終わったら食べに行こうとしているのです。

たろう(オス)
たろう(オス)
食いしん坊だにゃー!

これを防ぐために、まずは単純に、猫が餌を食べる場所の距離を離しましょう。

方法は、次の2つです。

  1. 別々の部屋で餌を食べさせる
  2. 同じ部屋内で、壁際の離れた位置に皿を置き、壁を向いて食べさせる

ベストな方法は、別々の部屋にして完全に隔離することです。そうすれば他の猫が見えないので自分の餌に集中できます。

ただ、ご家庭の環境によっては、わざわざ部屋を分けるのは難しく、同じ部屋内で与えることも多いですよね。その場合は、壁際の離れた位置に皿を置き、それぞれの猫が壁を向いて食べるような配置にします。

以前わたしが2匹の愛猫を飼っていたときは、それぞれ壁際に離してお皿を置き、食べ終わるまで様子を見るようにしていました。

もともと横取りグセはなかったのですが、それは、わたしがいつもジッと見ているので、おりこうさんにしていたのかもしれませんね(笑)

猫と猫の間に仕切りを作る

飼い主
飼い主
うちは猫ちゃん3匹いるから、部屋を変えるのはちょっと無理。
飼い主
飼い主
遠くに離し過ぎると、猫ちゃんの様子も見づらいし、片づけもけっこう大変だなあ。

このように、広々と食事のスペースを取れない場合は、猫同士の間にパーテーションのような仕切りを置きましょう。

こうすれば、横並びで食事をしても、仕切りが邪魔をして隣の餌が見えないので、猫は自分の前にある餌だけを食べてくれます。

仕切りは、透明だと隣が透けて見えてしまうので、それ以外の素材で用意してくださいね。ただ、そんなにおおげさなものじゃなくて大丈夫ですよ。

参考までに私の友人の話をしますね。

友人は2匹の猫ちゃんと生活しています。ある時、この「餌の横取り問題」に困り、仕切りを用意することにしたのですが、最初に自分で作った仕切りは、段ボールの側面をカットしただけのものでした。

ゆね
ゆね
手抜き感がすごい。。。(笑)

見た目イマイチでしたが、結果的には、この段ボールで全く問題なし。2匹の猫ちゃんはその段ボールを挟んだ左右でおとなしく餌を食べていました。

この程度で大丈夫ですし、手間もお金もかける必要ありません。

工夫次第ということですね。

ちなみに友人の名誉のために追記しますが(笑)

さすがに段ボールは汚れも付きやすく不衛生なので、今はプラスチック製のボードに、自分でシールなどを貼ってデコレーションしたものを使用しています。

100円均一ショップなどを利用して、お部屋のインテリアに合わせて作ってみたら案外楽しいかもしれませんね。

また、日ごろからケージを使用している場合は、ケージを仕切り代わりにして、食事をそれぞれのケージ内で食べさせるのも良い方法です

お互いに食べている様子は見えても、物理的に行き来できないので、他の子の餌を食べることはありません。

ポイント

猫同士を仕切りで区切ってしまう

餌の食べ残しをそのままにしておかない

猫はそれぞれ、食べ方や食事のペースが全く違います。ガツガツとあっという間に完食する猫もいれば、のんびりゆっくり時間をかける猫もいます。

毎回毎回ちょっとずつ餌を残す猫もいますよ。

飼い主さんは、残すことを見越して少し多めに餌を与えているかもしれません。

この場合、さっさと完食した猫がその残っている餌を食べてしまうのです。

こんなことが続くと、その猫ちゃんは完全に肥満猫になります。

これを避けるために、餌の食べ残しはできるだけ早く片づけることが大切です。

ゆっくりペースの猫ちゃんに合わせることは必要なのですが、目安として15~20分くらい経っても残っている場合は片づけてしまいましょう。

飼い主
飼い主
置き餌してるんだけど、それでもいい?

忙しい飼い主さんの中には、1日分の餌を置いて外出している方もいます。

残念ながら置き餌は、餌の横取りや取り合いを防ぐという点では好ましくありません。

大食い傾向のある猫ちゃんにとっては、いつでも食べ放題。その子以外の猫にきちんと餌が行き渡らない可能性があります。

自宅に帰って、餌が無くなっていても、どの猫がどれだけの量を食べたのか全くわからないので、健康管理の上もよくありませんね。

もしどうしても置き餌をしたい場合は、自動的給餌器(じどうきゅうじき)を利用する方法があります。次は、こちらについてご紹介しますね。

猫を個体識別できる自動給餌器を使う

外出の多い飼い主さんにおすすめなのが、自動給餌器(じどうきゅうじき)に頼る方法です。

自動給餌器とは、タイマー機能により、時間になったら決めた量のキャットフードを自動で与えることができるフードボウルです。

ただし、今回ご紹介するのはその進化系。餌の横取りや取り合いを防ぐためには、猫を個別に識別できるセンサー付きの自動給餌器が必要です。

どんな製品?

給餌器にセンサーが内臓されていて、事前に登録した猫のみセンサーが感知してフタが開きます。餌を食べ終えると自動的にフタが閉まるので、他の猫がこの餌を食べることはできません。猫にマイクロチップか専用のタグを装着すれば利用できます。

 

 

これがあれば、先ほどお話した、年齢で餌を分けたいときや、療養食をあげたいときにも活用できるのでとても便利です。

ただネックはお値段なんです。安くても25,000円、高いものだと10万円近くするものもあります。ちょっと高価ですよね。わたしの友人も、とても興味はあるけど高くて手が出ない、とぼやいていました。

金銭的に余裕がある方、置き餌が必要な方、いくつかの方法を試しても餌の取り合いが解消しなくて困っている方は、購入を検討してみてもいいかもしれません。

順番を決めて一匹ずつあげる

今までは、同じタイミングで餌を与える場合の対策でした。最後にご紹介するのは、餌の時間をずらし、一匹ずつ個別に与える方法です。

この時のポイントがあります。

  1. 名前を呼びかける
  2. 先住猫から先にあげる

名前を呼びかけながら与えると、名前を呼ばれたときは自分の餌の時間、という認識ができてくるので、他の猫の餌を気にすることもなくなってきます。

ぼうちゃん(オス)
ぼうちゃん(オス)
名前を呼ばれるのはうれしいにゃ!愛されている気がするにゃ!

餌をあげる順番は、先住猫からにしましょう。

飼い主
飼い主
どうして先住猫から?

飼い主の心理として、どうしても新入り猫ちゃんに手をかける時間が長くなりがちです。

こうなると先住猫は嫉妬して、そのイライラが餌の横取りにつながる可能性も。

これを防ぐために、餌に限らずなんでも先住猫を優先し、愛情を伝えてください。

これを続けることで先住猫は満足してくれるはずです。

新入り猫も、最初は先住猫をうらやましがって餌が欲しいとアピールしてくるかもしれません。

ゆね
ゆね
そこは飼い主さんも我慢! 

ハッキリした態度で接することで、先住猫が食事を終えるのをじっと待つようになります。

先住猫を尊敬する気持ちを持たせれば、餌を取り合うこともしませんよね。

わたしも2匹の愛猫には、個別でゆっくりあげるようにしていました。

食べている様子や量をちゃんと把握できますし、きっと愛情も伝わりやすいと思いますよ。

時間がかかるので、毎回毎回は大変かもしれませんが、休日など時間が取れるときには、ぜひ個別であげてみてくださいね。

ゆね
ゆね
犬と違って猫のしつけは難しい、なんてよく聞きますが、そんなことないんですよ!

 

まとめ

猫を多頭飼いする場合、餌をそれぞれ分けて与える必要があるため、餌の横取りは好ましくありません。

餌を分けて与える理由は3つあります。

  1. 猫の成長に合わせた餌をあげるため
  2. 猫が摂取した栄養やカロリーを管理するため
  3. 猫の健康状態に合わせた餌をあげるため

猫が餌を取り合わないために、以下のような対策が効果的です。

対策
  1. 別々の部屋、壁際の離れた場所など、他の猫の食事が見えない場所で餌を与える
  2. 猫と猫の間に仕切りを作る
  3. 餌の食べ残しをそのままにしておかない
  4. 猫を個体識別できる自動給餌器を使ってみる
  5. 順番を決めて、名前を呼びながら一匹ずつ餌を与える

多頭飼いは、いろいろ苦労も多い分、飼い主さんにたくさんの癒しを与えてくれます。

それぞれの猫が仲良く快適に暮らせるようサポートしてあげてくださいね。

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