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猫の歯肉炎治療と予防にラクトフェリンがおすすめ!効果を詳しく解説

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みなさんはラクトフェリンを知っていますか。

飼い主
飼い主
詳しく知らないけど、テレビCMで聞いたことはあるかな。
飼い主
飼い主
なんか、おなかの調子を整えてくれそうなイメージ!
ゆね
ゆね
はい、それ正解ですよ!

ただ、歯科衛生士の立場から言うと、ラクトフェリンは歯肉炎や歯周病にも効果がある、ということをぜひみなさんに知ってほしいんです。これは、わたしたち人間だけでなく、猫にも言えること。

猫の歯肉炎や歯周病は、人よりもずっと症状が重く、健康に大きな影響を与える口内トラブルなんですが、その早期の治療に効果を発揮するのがこのラクトフェリンなんです。

また治療だけでなく、予防効果もあるので、ラクトフェリンが入った猫用の健康補助食品も販売されています。

亡くなった愛猫しゅりも、歯肉炎予防のために愛用していたので、その効果は後ほどご紹介しますね。

今回は、人だけでなく愛猫にも良い効果をもたらすラクトフェリンについて、詳しくお伝えしていきます。ぜひ気楽に読んでみてくださいね。

 

ラクトフェリンとは

そもそもラクトフェリンとは何なのでしょう。

ラクトフェリンとは、母乳(特に出産後3日間に出る初乳)に含まれるタンパク質のこと。

初乳に多く含まれる理由は、細菌やウイルスに対して免疫力を持たない赤ちゃんを感染症から守るためと考えられています。

ラクトフェリンにはたくさんの効果がありますが、そのうちのひとつに、「鉄と結びつく性質があるので、鉄を栄養として増殖する細菌の働きを抑えられる」というものがあります。

ゆね
ゆね
わかりやすく言うと、ラクトフェリンが悪い細菌のエサとなる鉄を奪うので、悪い細菌の働きが鈍くなる、ということです。

そしてこれがラクトフェリンの名前の由来で、ラクト(lacto)は乳、フェリン(ferrin)は鉄、という意味なんです。

また、ラクトフェリンは当初、熱に弱い性質のため大量生産が難しい状況でした。ですが、1980年代に大量生産が可能となり、それをきっかけにどんどんラクトフェリンの研究が進み、様々な製品が生み出されることに。

ヨーグルトやサプリメントなどにラクトフェリンが活用され始めたのも2000年ころからなので、まだまだ歴史は浅く、新しい成分なんですよ。

ゆね
ゆね
確かに、昔はラクトフェリンなんて聞いたこともなかったですよね。研究が進み、わたしたちの体に良いものがたくさん開発されるのは、とても嬉しいことですね。

 

ラクトフェリンの効果

ではここから、ラクトフェリンの主な効果について見ていきましょう。

  1. 抗菌・抗ウイルス作用があり、感染症を防ぐ
  2. 免疫力を向上させる
  3. 腸内の悪玉菌を抑えて善玉菌を増やし、腸内環境を改善する
  4. ストレス緩和、鎮痛作用がある
  5. 鉄を吸収する作用により貧血を改善する
  6. アレルギーを防ぐ
  7. 内臓脂肪を減少させる

ラクトフェリンには、たくさんの効用がありますが、これからお話する猫の歯肉炎・歯周病治療に関係するのは、①~④の効果です。詳しく説明しますね。

1.抗菌・抗ウイルス作用

これは、先ほど説明した、鉄と結びつくことで増殖する細菌の働きを抑える、という働きによるもの。

これにより、体内の悪い菌やウイルスが増えることを抑えられ、次第に炎症なども治まっていきます。

2.免疫力の向上

体には、ガン細胞やウイルスに感染した細胞を見つけ、攻撃することで体を守る「NK(ナチュラルキラー)細胞」というものがあります。

ラクトフェリンは、この「NK細胞」の働きを活性化させ、それが免疫力の向上につながります。

ゆね
ゆね
つまり、NK細胞が体の中で元気に働いている=免疫力が高い、ということなんです!

3.腸内環境の改善

ラクトフェリンは、善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌)の「エサ」となる成分を持っています。そのため、ラクトフェリンを摂取すると、腸内の善玉菌の数が増えるので、腸内環境が改善します。

ゆね
ゆね
ラクトフェリンをエサにして、善玉菌をどんどん増やせるんですね!
ちょこっとメモ

ラクトフェリンは、腸内環境を整える効果が知られているため、ビフィズス菌や乳酸菌と同じ「細菌」と勘違いされることが多いんです。でも、ラクトフェリンは「タンパク質」なので、全然違うものなんですよ。ちょっと頭を整理してみてくださいね。

4.ストレス緩和、鎮痛作用

ラクトフェリンは、脳内で分泌される「快楽物質」の働きを高め、それにより不安感を抑えたり、痛みを軽減する効果があります。

動物実験では、ラクトフェリンを与えると、急性の痛みは約30%、慢性的な痛みは約60%もやわらぐことが確認されています。

 

なぜラクトフェリンが歯肉炎・歯周病に効くの?

ゆね
ゆね
ラクトフェリンにたくさんの効果があることはわかりましたか?
飼い主
飼い主
はい!でも、それがなぜ猫の歯肉炎や歯周病に効くのか、まだピンときてないかも。。

では、もう少しかみ砕いて、ラクトフェリンが猫の歯肉炎・歯周病の治療に効く理由をお話しますね。

歯肉炎・歯周病とは

まず、歯肉炎・歯周病について。

歯肉炎:

歯肉口内炎ともよばれ、歯肉や口の中の粘膜に炎症を起こしたり、潰瘍ができたりする病気。部分的にできる場合もあれば、広範囲に広がる場合も多い。

歯周病:

歯に残った食べカスなどの歯垢や歯石にひそんでいる細菌が、繁殖して歯肉などに炎症を起こす病気。

どちらも細菌が原因になるため、歯肉炎と歯周病の両方を併発する場合もあります。悪化すると強い痛みでごはんを食べられず、衰弱して命を落とすこともある怖い病気なんです。

歯肉炎・歯周病などの口内トラブルについては、こちらの記事で詳しく説明しているので、ご覧になってみてください。

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ラクトフェリンが効く理由

では、ラクトフェリンが歯肉炎・歯周病に効果的な理由をお伝えします。

1.炎症を抑える

歯肉炎・歯周病になると、口内の細菌がどんどん増殖して炎症が悪化するのですが、ラクトフェリンの抗菌作用により、この炎症を抑えることができます。

また、歯周病を引き起こす歯周病菌。この細菌は、常に毒素を出し続けて歯茎や歯の周りの骨をボロボロにしてしまう恐ろしい菌です。ラクトフェリンは、この毒素を無毒化、つまり無害なものに変える効果があります。

2.免疫力アップ

口内の炎症を抑えるためには、しっかり免疫力が備わっていることがとても重要ですが、ここで活躍するのがラクトフェリン。

最近、「腸活」という言葉が流行っていますが、これは、腸内環境を整えて健康維持を目指すもの。

腸には、免疫細胞の60~70%が集中し、細菌やウイルスを体内に吸収しないよう防ぐ働きをしています。腸内の悪玉菌が増えて腸内環境が悪化すると、この免疫細胞がうまく働かず、免疫力が低下してしまうのです。

ラクトフェリンの摂取により、善玉菌を増やして腸内環境を整えることができるので、それが、免疫力アップにつながります。

ゆね
ゆね
腸を健康に保つことは、人間にとっても猫にとっても重要なんです!

3.痛みを抑える

猫にとって、歯肉炎・歯周病による痛みは、とても深刻な問題です。わたしたちは、たとえ口内炎が痛くても、食べやすい食事を自由に選べるので、それほど大きな問題ではありませんよね。

でも猫は、自分でエサを選べません。飼い主から与えられたエサを一生懸命食べようとしますが、痛くて食べられず、結果的にエサを食べることをあきらめてしまうのです。

ゆね
ゆね
食べたいのに食べられないなんて、かわいそうですよね。

以前、亡くなった愛猫しゅりも歯肉口内炎になってしまい、食事をあまり食べなくなったことがあります。

食べやすいように工夫をして、なんとか少しずつでも食べさせましたが、このまま悪化して食べられなくなったらどうしようと、とても不安でした。

猫にとって、痛みで食べられないことは命にかかわる大問題。

ラクトフェリンで痛みを抑えられれば、食べることができます。その意味で、歯肉炎・歯周病治療にとても有効と言えますね。

ちなみに、しゅりが歯肉口内炎のときの食事の工夫について、以下の記事にまとめてあります。お困り方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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ラクトフェリンで予防しよう

ここまで、ラクトフェリンは、歯肉炎・歯周病治療に効果があるとお伝えしてきました。ただ、当然ラクトフェリンだけでは治りませんし、症状が進行してしまった場合は効果がありません。

あくまでも、ラクトフェリンは初期の治療と予防に効果がある、と覚えておきましょう。

わたしは、しゅりが歯肉口内炎でつらそうな様子を見て、もう二度と同じ思いはさせたくない、と強く思いました。本当に痛がっていて、見ているわたしもつらかったんです。

そして自分でも調べたり、知人にも相談したりしながら、予防のためにラクトフェリンを与えることにしました。

そこで使用し始めたのがこの商品。

クリーム状で、一日1~3回、歯茎に塗って使うタイプ。ちょっと甘い香りがします。

塗ると、だ液の量が増えて歯垢や歯石が沈着するのを防ぐので、歯肉炎・歯周病の予防につながります。また、口臭を抑える効果も。

しゅりには食後に塗っていましたが、わたしはこれが一番おすすめの使い方だと思います。

本当にだ液の量が増えるので、歯についた食べカスを洗い流してくれて、歯石も付きにくくなります。

使い続けているうちに、しゅりも食後はこのクリームを塗るのを待つようになりました。

ゆね
ゆね
もしかしたら、さっぱりして気持ちよかったのかも(笑)

特に効果を感じたのが、しゅりの口臭が抑えられたこと。しゅりは14~15歳でもう高齢だったので、年とともに少し口臭が気になっていたんです。

それが、このクリームを塗ってからほとんど気にならなくなったので驚きでした。

口臭が無くなるということは、口内環境が良好な証拠。

この製品のおかげで、その後しゅりは歯肉口内炎になることもなく、お口のトラブルから解放されました。

もちろん、すべての猫に合う製品とは限らないですが、ラクトフェリンは副作用もなく、長期で摂取しても問題ない成分です。

愛猫の歯肉炎・歯周病を予防してあげたい、愛猫のお口のケアをしてあげたい、という方は、一度使用してみてもいいかもしれませんね。

 

まとめ

ラクトフェリンには次のような嬉しい効果があります。

  1. 抗菌・抗ウイルス作用があり、感染症を防ぐ
  2. 免疫力を向上させる
  3. 腸内の悪玉菌を抑えて善玉菌を増やし、腸内環境を改善する
  4. ストレス緩和、鎮痛作用がある
  5. 鉄を吸収する作用により貧血を改善する
  6. アレルギーを防ぐ
  7. 内臓脂肪を減少させる

これらのうち、①~④の作用によって、猫の歯肉炎・歯周病の治療にも効果があります。

ラクトフェリンが猫の歯肉炎・歯周病に効果的な理由
  • 抗菌・抗ウイルス作用により、口内の炎症を抑える
  • 腸内の善玉菌が増え、腸内環境が改善することで、免疫力がアップする
  • 痛みを抑えることで、食事が食べられるようになる

ラクトフェリンは、猫の歯肉炎・歯周病を完全に治すほどの効果はありませんが、初期段階での治療や予防としての効果は期待ができます。

愛猫のお口を守ることは、愛猫の健康を守ることにもつながります。口内ケアに効果のあるラクトフェリンを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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