猫のご飯タイムでこんなことありませんか?
そろそろお食事の時間。
「おなかが空いたよ~」とばかりに‘’ミャ~ミャ~‘’とごはんを催促するのでごはんをもっていくと、喜んで餌皿に首を突っ込み食べ始めたので「よしよしたくさん食べてねー」なんて思っていた次の瞬間。
猫パーンチ!
せっかくよそった餌をひっくり返されて、餌を散らかされてしまった経験ありませんか。
わたしも何回もあります。
「せっかくあげたのにどうしてそんなことをするの!」なんてちょっとイライラしちゃったり。「食欲ないのかな?」「餌が嫌なのかな?」なんていろいろ心配になり不安にもなりました。
散らかった餌を片付けるのも大変で、餌をあげる時間が少し億劫に感じてしまった時期もあります。
でも、猫が餌をひっくり返すには理由があったんです。
理由が分かると、愛猫の気持ちが少しづつ理解できて余計な心配も減り、おのずと解決策もみえてきまた。そして億劫だったお食事タイムも安心してすごせるようになりました。
そこで、今回は餌をひっくり返してしまう理由とその解決策をご紹介します。
猫が餌をひっくり返してしまう理由
猫が餌をひっくり返してしまう理由はこの2つです。
- 餌に砂かけしようとしてひっくり返してしまう
- 餌皿に顔が当たってひっくり返してしまう
猫は排泄物に砂かけしますよね。それと同じように餌に砂かけするときもあるんです。なので砂かけしようとして前足で掻いてるうちに、餌をひっくり返して散らかしてしまうんです。
それから、餌皿が不安定で食べづらかったり、餌の食べ方によって餌皿に顔が当たってひっくり返り餌を散らかしてしまいます。
砂かけするときの猫のきもちにはいろいろあります。その理由についてはこれから詳しく説明していきますね。
餌に砂かけしてひっくり返してしまうとき
餌に砂をかけようとして餌皿をひっくり返してしまう理由は、こちらの3点があります。
- 場所が気に入らない
- 餌が気に入らない
- お腹がいっぱい
では詳しく説明していきます。
1,場所が気に入らない
猫は、何かを「隠そう」とするとき砂かけをします。
もともと猫は狩りをして、獲物を安全な場所に持ち帰りひっそり隠れて食べていました。
なのでここは落ち着かない、安全ではないと思うと安全で落ち着いて食べられるところに餌を持っていこうとして、ひっくり返し散らかしてしまったり、その場で隠そうして餌皿をひっくり返すこともあります。
周りをキョロキョロ気にしていたり、落ち着かない様子で砂かけして餌をひっくり返してしまう、そんな時の解決策をこれからお話しますね。
その解決策とは、愛猫の安心して食べられる場所に餌をおいてあげればいいんです。
猫が安心して食べられる場所、と思うところは性格によってそれぞれちがいます。人懐っこく賑やかな空間でもくつろげる猫は、リビングなど家族の集まる場所でもいいですね。
逆に賑やかな空間が苦手で、いつも静かな場所でリラックスしているタイプの猫は、人通りの少ない廊下や、あまり出入りの少ない静かな部屋に餌を置いてあげると落ち着きます。
ちなみにうちの愛猫は人懐っこく、リビングがとても好きなのでリビングでお食事してます。
餌の置き場所として避けたほうが良い場所もありますので、それも今から紹介していきますね。
トイレの近くは避ける
猫は、きれい好きで排泄場所と食事をするところを分けます。
餌がトイレの近くにあるとニオイがして嫌がり、ニオイを隠そうとして砂かけをして餌をひっくり返してしまうこともあります。
全然気にしない猫もいますが、餌場とトイレはなるべく1メートル以上あけて置いてあげてください。
キッチン
キッチンには危険がいっぱいです。
料理中は、熱いお湯や揚げ物した油などがあり危険です。また、「ネギ類」「するめ」「貝類」「チョコレート」「アルコール」など、猫が食べてはいけない食べ物を食べてしまったら大変です。
外で食べる
時々外に出る猫は、外で餌をあげているというお宅もあると思います。
外に置くとカラスや他の猫たちに狙われ、集まる場所になってしまう心配もあります。そうなってしまうと、愛猫も落ち着いて餌を食べられなくなってしまうので気をつけましょう。
猫の餌の置き場所は、お家の間取りや小さいお子さん、他に犬などの動物も飼っていて下に置けないといった家庭環境に合わせて、愛猫の性格や普段様子を見て、安全で安心して餌を食べられる場所を見つけてあげることが大切。
餌の置き場所だけでなく、餌の置き方についても知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
2,餌が気に入らない
餌が気に入らなくてひっくり返すときもあります。いつもの餌に飽きてしまったりすると「違うのがいい~」とばかりに砂かけして合図します。
猫が餌に飽きないようにするには、いろいろな餌をローテーションして与えることで、飽きるのを防ぐことができます。餌のローテーションについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。
そんな時はいつもの餌にちょっと変化を加えることで食べるようになります。
あたためる
温めることで香りが立ち食いつきをよくします。ただし、猫はもちろん猫舌です。熱すぎるのはダメ。人肌程度にあたためてあげてください。
ふりかけやスープをかける
お家で簡単につくれるスープやふりかけでいつもの餌に変化をつけるのもおすすめです。ただし、猫に塩分は厳禁です。くれぐれも調味料は使わないで下さい。
油脂類をくわえる
猫に必要な栄養素でたんぱく質についで2番目に必要なのが脂質。体に必要ものはおいしいと感じます。
いつものごはんに、バターやサラダオイルなど良質の油をすこし混ぜてあげると、食欲がアップします。
ただし、与えすぎは禁物です。やはり高カロリーなので、肥満の原因になるので与える量には注意しましょう。
肉や魚を混ぜ込む
いつもカリカリの餌を与えているお家は、食感を変えてあげるのもおすすめです。
餌にお肉やお魚の塊をプラスしてあげると本来、肉食の猫は肉や魚を噛む楽しさがよみがえり喜んで食いつくかもしれません。
3,お腹いっぱいのサイン
猫が餌に向かって砂かけするのは、他にも「お腹いっぱい」「餌のニオイを消そう」などのサインでもあります。
「お腹いっぱい」「餌のニオイを消そう」というのは猫の野生時代の名残で、残った餌をあとて食べようと思い土に隠したり、ここで食事をしたことを他の動物に見つからないように、ニオイを消すため砂かけする本能です。
こんな時は、餌がひっくり返らないように餌皿を工夫してあげることで防げます。その具体的な方法はあとで詳しくご紹介しますね。
そして、もしひっくり返しされても大丈夫なように、環境を作っておくということも大事です。
例えば、トレーやマットや大きめのシートの上に置けば、餌をひっくり返されても片付けが簡単です。
前もって準備をしておけば、ひっくり返されて散らかった餌を片付ける時のストレスも減りますよね。
餌皿が不安定でひっくり返り餌を散らかしてしまうとき
餌皿が不安定なために、食べてるうちにひっくり返してしまうことがあります。
手先がまだ器用ではない人間の小さい子どもも、食器をうまく支えられないため、軽くて不安定なお茶碗や、お椀をよくひっくり返してご飯を散らかしますよね。
猫も食べるときは手で食器を支えられません。なので、食べているときカタカタとぐらつく餌皿は、食べづらくひっくり返して餌を散らかしてまうのです。
やはり軽いものは動きやすいので、ある程度重みのあるもののほうが安定感があります。
それから、猫はひげが餌皿に当たるのを嫌がるので、餌皿の口が狭い物やそこが浅い物は避け、口が広めで、ある程度深みのある楕円形の物がおすすめです。
わたしの愛猫も、はじめは軽くて口が狭いタイプのものを使っていました。
でも、食べている時に動いてしまうし、ひげが当たるのをやはり嫌がって餌をひっくり返してしまうことも度々。
そこで、重さのある陶磁器製で、口が広いタイプに変えたところひっくり返すことが減りました。
餌皿にもいろいろな素材がありますよね。それぞれの特徴とひっくり返しづらくするための工夫を紹介しますね。
プラスチック製
プラスチック製のものは、他の素材のものと比べると比較的安価で手に入れやすいです。ですが、傷がつきやすく菌が繁殖しやすいのでこまめな消毒が必要です。
軽いものが多く、食べてるときにひっくり返りやすいので下に滑り止めをつけたり、滑りにくいマットを敷いてあげると安定します。
ステンレス製
プラスチック製に比べて、傷がつきにくく菌が繁殖しずらいので衛生的です。ですが、こちらも軽くてとても滑りやすいので、食べているとき不安定になりやすいです。
そんな時は、ステンレス皿を置くことのできる、少し高さのある安定感のある食器台にのせてあげると食べやすくなります。
下記の商品のようなスタイリッシュなものから、アンティーク風なものまでいろいろなタイプがあるので、お家の雰囲気に合わせて選ぶのも楽しいですよね。
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陶器
ステンレス製に比べると傷はつきやすいですが、陶器製も菌が繁殖しづらい素材です。重みもあり動きにくいため猫が食べやすい餌皿です。
下記の商品は、口も広くある程度重みもあって滑り止めもついているので、動きづらいデザインになってます。
わたしも、この商品を使っているのですが、ある程度、重みがあるので食べていてとても安定感があるし、高さも丁度いいみたいで食べやすそうです。あと、デザインもとてもかわいいのでおすすめです。
頭も大きさや品種など、皆さんの愛猫にあった餌皿を探して猫ちゃんのお食事タイムを快適にしてあげてください。
食べ方
猫は、小動物を狩って食べていました。
獲物は敵に見つからない場所に移動して、顔を左右に振って肉をひきちぎり、解体しながらゆっくり食べる習性があります。
その食べ方が今の飼い猫たちにも引き継がれていて、「固体のものは解体して食べる」という習性になっています。
そのため、とくにゼリー状に固めたレトルトタイプの餌や、缶詰のものをそのままあげると一口ガブリとくわえては、皿の外に持ち出して食べようとする猫もいます。
その時、皿に顔が当たってひっくり返して餌を散らかしてしまうのです。
そんなときはフォークで餌をほぐしてあげると、引きちぎるしぐさが減るのでひっくり返すことも減るかもしれません。
まとめ
ここまでなぜ猫が餌をひっくり返してしまうのか、原因と解決策を紹介してきました。
- 場所が気に入らない
- 餌が気に入らない
- お腹がいっぱい
- 餌皿が不安定
- 固体のものは解体して食べる猫の習性
- 安心して食べられる場所を見つけてあげる。
- いつもの餌に変化をあたえてあげる。
- ひっくり返りづらくなるように餌皿を工夫し、ひっくり返されてもいい環境を整えてあげる。
- 餌皿を重みのある安定した皿に変えるか、食器台やすべり止めマットなど活用する。
- ゼリー状や缶詰タイプの餌は散らかしやすいので、塊を小さくほぐしてあげるとよい。
猫が餌をひっくり返してしまうのは、砂かけ行動といった習性だったり、食べる環境が大きく関わっています。
ひっくり返していまう原因は分かっても、どの原因に当てはまるのかを見極めるのは簡単ではないと思います。
どの理由にしても、わざとやっているわけではないということを念頭において、穏やかに構えてあげていれば、きっと猫好きの皆さんなら解決策が見えてくるはずです。
この記事が、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。