ねこの病気・ケガ PR

【猫がゴムを誤飲!】命の危険から守るための対策と対処法を伝授

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

この間、我が家で起こった「ゾッ」とする話を聞いてください。

最近美容院に行く暇がなく、髪の毛が伸びてきていたわたし。

家事をするときは髪が邪魔になるので、ヘアゴムで髪をくくっていたのですが、料理中にゆるんでほどけたゴムが床に落ち、たまたま近くにいたゆねが口に含んでいたのです。

ゆね
ゆね
これなんだろにゃ?美味しいのかにゃ?カミカミ…
みぽりん
みぽりん
ゆね、食べちゃだめー!

慌ててゆねからゴムを奪いましたが、その後もしばらく心臓がドキドキしていました。

なぜわたしがこんなに怖い思いをしたかというと、猫はゴムなどの異物を誤飲しやすいから。

そして、誤飲は猫の命に関わる事態になる可能性があるからです。

飼い主
飼い主
えっ、ゴムが猫の命に関わる?どういうこと?どうしたらいいの?!

皆さまの大切な猫にとって、危険は身近にあるものです。

しかしその危険性や対処法を知っているか知っていないかで、猫が安全に暮らせるかどうかが決まってきます。

今回は猫の誤飲が命に関わる理由、そして万が一誤飲してしまった時の対処法など、詳しく説明していきますね。

 

猫の誤飲が命に関わる理由

先ほどわたしの体験談をお話ししましたが、実はこのように猫が誤ってゴムなど食べ物以外のものを飲み込んでしまうことは、日常生活で起こりやすいんです。

特に好奇心旺盛な子猫は、どんなものでも舐めたり噛んだりしますので、そのうちに飲み込んでしまったり。

子猫でなくても、物に興味を持って遊んでいるうちに誤って飲み込んでしまったりします。

ではなぜこの誤飲が猫の命に関わるのか。

それは誤飲によって様々な危険が及ぶ可能性があるからです。

  • 誤飲したもののうまく飲み込めず、食道で詰まる
  • 誤飲したものが胃や腸で詰まる
  • 消化管穿孔(しょうかかんせんこう。胃や腸に穴が開くこと)を起こす

誤飲によってこのようなことが起こり、最悪の場合死に至ることもあります。

 

猫が誤飲しやすいもの

飼い主
飼い主
猫は、どんなものを誤飲しやすいんだろう?ゴムの他にもまだあるのかな?

では、猫がどのようなものを誤飲しやすいかを紹介します。

・ゴム、ヘアゴム

・糸やひも状のもの(靴ひもなど)

・画びょう、ピン、くぎ、針など尖ったもの

・ピアスなどの小さなアクセサリー類

・ティッシュペーパー

・ビニール袋、お菓子や食品のパッケージ袋

・猫のおもちゃの細かい部品

ゆね
ゆね
どれも小さくて、わたしも間違って飲み込んじゃいそうだにゃ…
みぽりん
みぽりん
このような小さなものは特に、きちんと片付けないとね。
中には「異嗜症(いししょう)」といって、食べ物ではない特定の物に執着して、かじったり食べたりする異常行動をとる猫もいます。

誤ってではなく、積極的に特定の物ばかりに固執して食べたがる場合は、消化器の障害が原因かもしれません。食べて胃腸で詰まったりしてしまう前に病院に相談をしましょう。

 

誤飲してしまった場合の対処法

飼い主
飼い主
よし、誤飲しそうなものは片付けた!…でも、万が一猫が何かを飲み込んでしまったときはどうすればいいの?

万が一猫が異物を誤飲してしまった場合、早急に病院で受診してください

「吐き出すかもしれないし、ちょっと様子を見よう」「小さいものだからウンチと一緒に出てくるかもしれない」など、こんな考えは危険です。

飲み込んだものは、大体3~4時間で腸に移動します。

異物が胃の中にとどまっていれば、内視鏡を使った手術(※)で取り出せる場合もありますが、腸まで行ってしまうと、腸を切開しなければならない可能性があります

腸はとてもデリケートな器官ですので、異物が腸管を移動し通過していくと、腸管が傷ついてしまいます。

それにより壊死(組織の一部が死亡すること)を起こすこともあります。

もしも腸が壊死した場合、腸の切除を行わなければなりません。

※内視鏡による手術とは

内視鏡は胃カメラと似ているもので、口から管を通し、体内の様子を映像で見られる医療機器です。

内視鏡で異物を発見した後、管の先端についている鉗子(かんし)というピンセットのようなもので異物を掴み摘出します。

みぽりん
みぽりん
最悪の場合、大手術になってしまうんだね
ゆね
ゆね
ううっ…怖いにゃ…
みぽりん
みぽりん
想像しただけでも怖いよね。大切な愛猫に、絶対そんな苦しい思いはさせたくない!

目を離している隙に誤飲してしまったら?

飼い主
飼い主
自分が外出しているときに、もしも誤飲してしまったら心配だな…
飼い主
飼い主
外出しているときに猫が誤飲してしまったら、食べたことはすぐ分かるの?

家の中を片付けるなど対策をしていても、誰もいない家で猫が何かを誤飲してしまったらと心配ですよね。

そんな時のために、誤飲したかどうかの見極め方を知っておきましょう。

こんな様子が見られたら、知らないうちに誤飲しているかもしれません。

もしかして誤飲しているかも?

・嘔吐する

・吐きたそうにしているが、吐かない(吐けないように見える)

・食欲がない

・口を開けたり、開いたりしている

・呼吸をするのが苦しそう

・ぐったりしている

・舌や歯茎、口の中の粘膜が青紫色になっている

ちょっと違うかもしれませんがわたしが子どもの頃、大きな氷の塊を舐めていたら誤って飲み込んでしまったことがあるんですよね。

大きすぎて飲み込めないし、吐き出せないしで、すごく苦しかった覚えがあります。

きっと猫も、異物を飲み込んでしまうと苦しいでしょうから、いち早く気づいてあげたいものです。

みぽりん
みぽりん
ちなみにそのときは、母が背中を思いっきり叩いてくれたから、勢いよく吐き出せたわ
ゆね
ゆね
猫の背中を叩いて吐き出させることは難しいから、猫にそれはやめてにゃ

話がそれましたが、猫の様子以外にも気づくポイントがあります。

それは、家の中の様子

家を出る前と、様子が違っていないかチェックしてみてください。

部屋に残された誤飲の痕跡かも?

・飼い主のヘアゴムやヘアピンなどがなくなっている

・飼い主の服からほつれた糸が出ている、噛んだ跡がある

・飼い主のアクセサリーがなくなっている、または壊れている

・猫のおもちゃがなくなっている、または壊れている

・ゴミ箱の中やキッチンの中をあさった痕跡がある

・毛布やクッションなどの布製品がボロボロになっている

・ペットシーツがボロボロになっている

以上のような形跡が見られたら、もしかしたら猫がいたずらしたあと誤飲しているかもしれませんので、猫の様子にじゅうぶん注意してください。

 

猫の誤飲を防ぐ方法

では、どのように誤飲を防げばいいのでしょうか。

それは以下の3つがポイントです。

  1. 部屋のものを片付ける
  2. 猫の届かない場所に収納する
  3. 特に危険な場所には立ち入れないようガードする

分かりやすいようひとつずつ解説していきますね。

①片付ける

これは基本とも言えるのですが、リビングでも、寝室でも、どこであっても部屋をきれいに保つことです。

物を出しっぱなしにしたり、床に置きっぱなしにしたりしていると、どうしても猫は興味を持ってしまいます。

みぽりん
みぽりん
うちはゆねが好奇心旺盛だから、年中部屋をきれいにしているわ
ゆね
ゆね
つまり、家が綺麗なのはわたしのおかげだにゃ!
②猫の届かない場所に収納する

猫が届かない、高い場所に物を片付けたり、猫には開閉できない扉付きの収納場所に片付けるといいでしょう。

③特に危険な場所には立ち入れないようガードする

小物がたくさん存在するような場所には、そもそも猫が立ち入れないようにすることもおすすめです。

特にキッチンには小物や細かな食品なども多いですので、猫が入れないよう扉を付けたり、飛び越えられない高さのフェンスを取り付けても良さそうですね。

 

まとめ

それでは、まとめに入ります。

猫の誤飲は、胃や腸に詰まると命に関わります。

猫の命を守るための対策
  • ゴムやアクセサリー、ひもやティッシュなど小さいものはきちんと片付ける
  • 手の届かないところに収納する
  • 小物が多い場所には猫が入れないようガードをつける

また、外出時に猫が誤飲する可能性もあるので、部屋が散らかっていないか確認することや、猫の様子を見ることも重要です。

誤飲していないかのチェックポイント
  • 嘔吐する
  • 吐きたそうにしているが、吐かない(吐けないように見える)
  • 食欲がない
  • 口を開けたり、開いたりしている
  • 呼吸をするのが苦しそう
  • ぐったりしている
  • 舌や歯茎、口の中の粘膜が青紫色になっている

これらの様子が見られ、誤飲しているかもと思った時点で早めに病院で受診してください。

大切な猫の体、きちんと守ってあげたいですね。

日常生活でじゅうぶん有り得ることですので、覚えておきましょうね。

猫の歯が折れた!知ってて安心、よくあるトラブルの対処法を教えます猫の歯が折れた、欠ける、曲がるなどの異変に気づいた時の対処法と、トラブルを未然に防ぐためにできることを知っていれば、気づいても慌てることはありません。定期的に歯をチェックして、健康長生き、楽しい猫生を続けていきましょう。...
猫が下痢になる原因とは?元気がない時の受診の目安を詳しく解説!猫が突然下痢になったら困惑しますよね。『これってよくあることなの?』『原因は何なの?』『動物病院にはすぐに連れて行っていったほうがいいの?』など、わからないことだらけ。最近猫を飼い始めた方や子猫を飼っている方は特に不安になると思います。下痢の原因と病院に診てもらうタイミングをご紹介。...