あなたはこんな経験ありませんか。
「さーて、今日も餌の準備をするか。」ふといつもの棚に置いてあるキャットフードの袋を見ると、そこには大量の蟻が。
わたしは経験してしまいました。あれは夏の暑い日、ふと見るとキャットフードの袋に大量の蟻がもじゃもじゃと群がっており、ビックリ仰天パニックに。
これはまずい、一人でピーピー叫んでいる場合ではない。
ひとまずそこにいた蟻を全て掃除機で吸ったり叩いたり必死で駆除しましたが、そこからは蟻の侵入を防ぐ方法や対策を血眼で調べました。
調べるごとに明らかになる意外な蟻の凶暴さと雑食さ。意外となんでも食べるから驚き。
もしかしてあなたも、蟻が群がっている猫皿やキャットフード入れを見て、慌ててこの記事を見てますでしょうか。
もしそうならば今すぐできる対処法が必要ですよね。
ここでは侵入してしまった場合のすぐできる対処方から、蟻の侵入を防ぐ方法まで、わたしの体験談と共にご紹介していきます。
キャットフードを蟻から守る方法はもちろん、おうち全体を蟻から守る方法が知れちゃいますよ。
蟻がキャットフードに集まる理由

わたしも蟻の大群を見つけたとき、真っ先にそれ思いました。そこで蟻の好きなものや嫌いなものを調べていくと以下のことが分かりました。
蟻の好きなもの | 蟻の嫌いなもの |
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蟻って甘いものだけが好きなんじゃなくて、基本雑食の生き物なんですね。
蟻は、糖分やたんぱく質が豊富な「栄養価が高いもの」をエネルギー源とするため、そういった食べ物を主に求めて活動するのです。
さて、この蟻の好きなもののところにキャットフードを当てはめてみると、どうでしょうか。
キャットフードは猫が生きてくだけの栄養分が豊富に含まれており、強い匂いも放つことから蟻が好きな要素を持ち合わせているんです。
特にわたしが経験したような夏は、蟻の活動が活発になっている時期。
そこへキャットフードの匂いと蟻の通り道が合わさったらアウトです。
まずは蟻が入って来ちゃった場合に、すぐにできる対策をお伝えしていきますね。
蟻が侵入してきた!すぐにできる対処法
大事なことを最初にお伝えしておきます。
蟻は噛んできます。
たくさんの蟻を相手に退治しなければならないときは、噛まれないように注意しましょう。
わたしは幼い頃に蟻にチクチクッと噛まれた経験があり、腫れたりはしなかったのですが、意外と痛いし痒いんですよね。
肌の弱い方は腫れてしまったり、また蟻の種類によっては噛まれると毒があるものもいるため、直接触らずに手袋をはめての作業をおすすめします。
掃除機で吸う
うじゃうじゃとキャットフードの袋に群がっている状況には、これがひとまず簡単で効果的でしょう。
掃除機で吸いつくしたあとは、掃除機の穴をテープで蓋してください。
殺虫剤がある場合は、テープで蓋をする前に穴に向かって噴射します。
殺虫剤がない場合は、なにもせずテープで蓋をして、掃除機の中の蟻とごみを出す際は、必ず外で行いましょう。
わたしは蟻が全滅するのを待って、翌日にしましたが全滅はしていませんでした。
外では周りに猫や動物がいないことを確認し、そのまま殺虫剤をふりました。
ほうき等でバシバシ叩いて弱らせてから吸う
ガムテープやカーペット用のコロコロを使う
こちらも効果ありですが、ちょっと見た目が恐ろしくなる可能性大なので掃除機との合わせ技をおすすめいたします。
テープ等の粘着があるもので、ペタペタっといってしまいましょう。
全ての蟻を取り除いたあとは、使用後のテープを小さいビニール袋に入れて縛って捨てました。
万が一蟻さんが復活してきては恐ろしいと思ったので、念のための対策です。
侵入経路を見つけて封鎖
蟻の道が出来ているときは、辿っていけばどこから入って来たのか分かると思います。
穴を見つけたら、すぐにテープで封鎖してください。いったんの対処法なので、テープで封鎖で大丈夫です。
どこから入って来たのか分からない時は、いったん目の前の蟻を全て駆除してしまってください。
おうち全体に入ってこないような対策が必要なので、後ほど紹介する方法を試してみてくださいね。
猫皿に群がっている場合はこれ!水没させよう
蟻は水が苦手で、うまく泳げません。
そのため、これは猫皿に直接蟻が群がっている場合におすすめの方法ですが、猫皿ごと水没させてしまいましょう。
キッチンのシンクや洗面台に水を溜めて、そこに餌の入ったお皿ごとドボンですね。
キャットフードの袋に群がっている場合はフードまで水没してしまう可能性があるためお勧めできませんが、猫皿になら効果ありますよ。
水から出てこようとする蟻もいますので、注意して見届けてください。
殺虫剤でバーっと簡単に退治してしまいたいですよね。
ただ殺虫剤は虫が死んでしまう毒であるように、猫の体にとっても良いものとは言えません。
殺虫剤を使うときは慎重に
虫が死んでしまう毒というのは、猫が舐めても体に良くありません。
殺虫剤というのは、ほ乳類系の動物の体には比較的毒性が低いように作られていますが、全く影響がないかといえばそうとは言い切れません。
猫は人間よりかなり体も小さく、本当に大丈夫なのかなと不安に思う方もたくさんいらっしゃるでしょう。
でもどうしても殺虫剤に頼りたい、そんな葛藤でお悩みのあなたは以下のことに注意しながら慎重に使ってみてください。
- 猫をその日は別の部屋に置いておく
- むやみに噴射しない
- 床についたら必ず広範囲をしっかり拭く
- 噴射後に十分な換気をする
ちなみに、虫を凍らせるタイプの殺虫剤は、ふりかけた瞬間に虫を凍らせることで駆除するというものなので殺虫成分はかなり低めです。
そういった殺虫剤を準備しておくことも良い方法の一つと言えますね。
蟻からキャットフードを守る方法
事前に対処できる方法として、以下の方法をぜひ試してみてください。
1.キャットフードを保管容器へ移し替える
キャットフードを袋のまま保管せず、密閉タイプの保管容器へ移し替えましょう。
これはわたしがしてしまった失敗なのですが、袋のみで保管しているとキャットフードの匂いが漏れる確率が上がるんですよね。
しかも、キャットフードの出し口にはフードの細かいカスが付いたままになっていたり、きちんと拭いているつもりでも鋭い蟻の嗅覚は誤魔化せません。
きちんとキャットフードを保管する上でも、保管容器に移し替えることをおすすめします。
2.餌用のお皿に堀を作る
今使っている餌用のお皿よりも、一回り大きいお皿(お椀だったら一回り大きいお椀を用意)に、餌用のお皿が浸からない程度に水を張ります。
餌用のお皿が収まればどんな容器でも良いのですが、お水用のお皿との縁の間隔は、3㎝~5㎝程度が理想です。
水を張ったお皿の中へ、餌用のお皿を入れてあげたら完了です。簡単ですよね。
もし蟻が近づいてきても、キャットフードにたどり着く前に蟻がお水にドボンする状態を作って、猫の餌を守ろうという戦法です。
でもこの方法、猫が餌を食べている時に餌用のお皿が動いちゃって、水を張ったお皿の縁についたりすると意味がなくなるなんてことも。
その時は餌用のお皿に、ビニールタイプのガムテープを輪っかにして付けて、水を張ったお皿と底面をくっつけてあげると固定されて動かなくなりますよ。
3.猫皿の周りに蟻が嫌いなものを置く
最初にご紹介した通り、蟻はコーヒーの香りやレモンの香りが苦手とされています。
そのため、猫皿の周りや猫皿の近くにコーヒーの残りかすやレモン汁を含ませた布などを置いておくと蟻が近寄ってこないとされています。
しかし、コーヒーの香りは猫もあまり好きじゃない香りと言われています。
わたしの飼っていた猫ちゃんは問題なく餌を食べてくれましたが、猫が嫌がっているようであれば無理して続ける必要はありません。
また、レモンも猫は食べてはいけないものとされていますので、猫が誤って食べてしまわないように香りだけがする工夫をしてあげてくださいね。
脱脂綿にレモン汁を含ませて、小さく穴の開けたビニール袋に入れて吊るしたり、レモン汁を薄くスプレーにして餌置き場の周りにふりかけると良いですよ。
私はレモンスプレーをかけて拭き掃除を徹底してから、蟻とおさらばできました。そんなレモンスプレーの作り方は、後ほどご紹介していきますね。
床が汚れるのが気になる人は、新聞紙を敷こう
4.置き餌をしない・夜は必ず綺麗に片付ける
できれば置き餌をやめる方が良いと言えます。
でも猫によっては少しずつご飯を食べる子や、飼い主さんもお仕事の都合で一日中家を空けてしまうといった方もいるでしょう。
そういった場合、置き餌をしないと猫もお腹が空いてしまいますよね。
飼い主さんも猫がお腹を空かせて待っていると思うとゆっくり外出していられません。
いろんな事情が重なり、どうしても置き餌をやめることが困難であれば、夜だけは餌を綺麗に片付けてあげてください。
その時は以下に気を付けて片付けること。
- 猫皿は中性洗剤または猫用食器洗剤できれいに洗う
- 床をお酢やレモンを薄めた水できれいに拭く
また、濡れた雑巾で拭いたあとは乾いた雑巾で拭いて床を乾かしてあげてくださいね。
気になりますよね。ここでお酢・レモンを薄めたお水の作り方も合わせてご紹介しちゃいます。
蟻対策用スプレーの作り方
- お酢の場合
お水と同量のお酢をスプレーボトルに入れてください。
- レモンの場合
300mlのお水に、100mlのレモン汁を混ぜてスプレーボトルに入れてください。
5.餌の置き場所を日によって変える
毎日同じ場所に餌を置いておかないというのもポイントです。
蟻が匂いを嗅ぎつけて、餌の場所を覚えてしまわないように移動させるのです。その際も、床はきれいに拭いてあげましょうね。
蟻が侵入してしまってからも、この方法はおすすめです。
蟻を駆除しても、同じ場所に餌を置き続けるとまたどこからか蟻が近づいてくるかもしれません。
但し、猫によっては餌場が変わるとご飯を食べなくなってしまうなんてことも。
そういう場合は無理に変えようとせずに、餌場を戻してあげてくださいね。
猫の様子を見て、可能であれば試してみてください。
- キャットフードを保管容器へ移す
- 餌用のお皿に堀を作る
- 猫皿の周りに蟻が嫌いなものを置く
- 置き餌はしない・夜は片付ける
- 餌の置き場所を日によって変える
おうち全体を蟻から守ることが大切
家自体に蟻が侵入しなければ、キャットフードだけでなくわたし達の生活も守ることができますね。
そこで、おうち全体に有効と言える蟻対策の方法をご紹介します。
掃除を徹底して行う
書いておいてわたし自身もちょっと耳が痛い話なんですが(笑)掃除が蟻対策にはとっても大切なんですよ。
わたし達には見えていなくても、床や机に落ちている小さな食べカスや、こぼしたジュースがきれいに拭けていなくて蟻にとっては甘い香りを放っていたり、なんてことはよくある話です。
どうでも良いんですけど、蟻ってあんなに小さな体でなんでそんなに嗅覚が良いのか不思議ですよね。
すみません。話を戻して、とにかく食べカスが落ちやすい場所から徹底的に掃除してください。また、蟻は一度入ってくるとフェロモンを残していきます。
いわゆる「マーキング」ですね。
そのフェロモンにつられて、また別の蟻がくる。そこから蟻の行列が生まれるんですよ。
フェロモンの匂いを消すためにも、キッチンの床や台所周りをお掃除するときは、先ほどご紹介したお酢やレモンのスプレーで拭くことをおすすめします。
わたしも家の掃除(特にキッチン周辺)を徹底して拭き掃除し、今のところ蟻は入って来ていません。
キッチン周りや、猫の餌がある場所は入念に行うこと
蟻の侵入口を塞ぐ
蟻が入ってきている穴を見つけたら、迷わず塞ぎましょう。
塞ぎ方は様々ですが、ホームセンターなどで売っている、コーキング剤やパテを使用して塞ぐと良いですよ。
分からない場合はホームセンターで相談するとすぐに案内してもらえるので、聞いてみてくださいね。
また、塞ぐことが難しければ穴付近に蟻除けの薬を置いておくと良いですね。
でも誤って猫が興味を持ってしまわないよう、十分に注意してあげてください。
玄関や窓周辺などにミントやハーブを置いておく
ミントやハーブのアロマを焚くというのもおすすめなのですが、家中その匂いになるのはちょっと抵抗があるという方には、家の入口となる場所にミントやハーブを置くことをおすすめします。
もしくはミントやハーブのオイルを垂らした水をスプレーするのも効果的です。
まとめ
蟻が侵入してきたら
- 掃除機やガムテープを駆使して退治しよう
- 侵入経路が特定できたらテープで塞ごう
- 猫皿に群がっている場合はお皿ごと水没させよう
蟻が侵入する前にできる対策
- キャットフードは密閉容器へ移そう
- 餌用のお皿に堀を作ろう
- 蟻が嫌いなものを置いてみよう
- 置き餌はせずに片付ける
- 餌の置き場所を日ごとに変える
蟻の嫌いなお酢・レモンスプレーの作り方
- お酢スプレーは、水と同量の割合で混ぜる
- レモンスプレーは、レモンと水が1:3の割合で混ぜる
また、食べカスが落ちていたりしないよう家全体をきれいに保つことも条件の一つでしたね。蟻の嗅覚って猫よりすごいかもしれませんよね。恐るべし蟻の生態系です。
蟻の好きなもの・嫌いなものも本記事の最初にまとめてあるので、お酢やレモンのスプレーなど、嫌いなものの性質をうまく利用しながら猫ちゃんの大切な餌を守ってあげてください。
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